テキストと問題集は解き終わり過去問に取り掛かると、このまま過去問を何度も解いて完璧にしたほうがいいのか、それとも予想問題集に手を付けた方がいいのか迷われる人もいるのではないでしょうか?
この記事では、こんな疑問にお答えしたいと思います。
こんな方におすすめ
- 過去問題集と予想問題集の違い
- 過去問題集と予想問題集をやるならどっち?
- おすすめの予想問題集
Contents
「過去問題集」と「予想問題集」の違い
まずは、過去問題集と予想問題集違いははどういったものか?についてまとめます。
過去問題集 | 簿記検定試験で出題された過去の本試験の問題と解答・解説を収載したもの |
予想問題集 | 過去問の出題傾向を分析し、出題される可能性が高い論点や重要な論点を厳選して、本試験同様の問題を収載したもの |
とういうことは、予想問題集は過去問題を元に作られているので、予想問題集は過去問題集に似せたものということになりますね。
「過去問題集」と「予想問題集」をやるならどっち?
もし過去問題集と予想問題集のどちらを勉強するかで迷われている方は、過去問題集を繰り返しやった方がいいです。
理由については以下の「予想問題は必要ない理由3つ」で解説していきます。
予想問題は必要ない3つの理由
テキストや問題集での勉強も一通り終わり、過去問を何度か解いたら最後は予想問題だ!と思っている方も少なくないと思います。
私も、簿記2級を勉強している時は、予想問題って必要なのかな?と疑問を持ちつつも、最終的には購入して勉強しています。
ですが、今では「予想問題は必要ない」と思っています。
その理由については、私が実際に予想問題集を使ってみて感じたことを踏まえつつ、解説していきたいと思います。
- 予想問題は過去問を元に作られているから
- テキストや問題集・過去問を完璧にした方が効果的
- 自信を失う可能性がある
予想問題は過去問を元に作られているから
「過去問題集」と「予想問題集」の違いで説明したように、予想問題は過去問を元に出題される可能性が高い論点や重要な論点を厳選したもの=過去問題に似せたものです。
ということは、わざわざコピー品を使わなくても、本物を使った方がいいですよね。
過去問を繰り返し解いていくうちに出題傾向(パターン)がつかめてきます。
それをつかむことができれば試験で活かすことができるので、もし過去問題集と予想問題集のどちらを勉強するかで迷われている方は、過去問題集を繰り返しやった方がいいです。
また、過去問の重要性や過去問の使い方については以下の記事で紹介していますので参考にしてみてください。
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テキストや問題集・過去問を完璧にした方が効果的
過去問題集は、本試験問題より少し捻った問題や、大問1に対して複数の論点が詰め込まれた問題が出題される傾向にあります。
本試験より解きにくい問題が多いことから、予想問題は難しい!と感じる人も多いのです。
また、私が使用していたTAC出版の直前予想問題集では「本試験より少し難しく作られています」というような記載がありました。
本試験より難しく作られている理由については
- 複数の論点を入れて的中率をあげるため
- 試験より簡単で役に立たなかった!というクレームを避けるため
上記のようなことが考えられます。
ですが、この本試験より難しい問題を解くことが本当に必要?と私は感じてました。
本試験より難しい問題もそうですが、予想問題は「可能性は低いけどもしかしたら出るかもしれない」という細かいところの論点も出題されます。
それが的中すれば、予想問題をやっておいてよかったー!と思えますが、もし出なかったとしたら?
むしろ出ない可能性のほうが高いかもしれません。
その出るかもわからない問題を解く必要があるのか?ということなのです。
過去問に取り掛かっているということは、勉強も終盤に差し掛かっている試験前の大事な時期ですから、少しの時間も無駄にしたくないですよね。
試験(過去問)でも見たことないような問題に時間をかけるよりは、テキストや問題集・過去問題集を完璧にした方が試験対策として効果的だと個人的には思います。
自信を失う可能性がある
私は予想問題集を買おうか迷ったと書きましたが、その一番大きな理由が「予想問題集で自信を失うかも」という不安があったからです。
ちなみに私が予想問題集を買おうか迷った時は、過去問題集12回分で合格ラインに到達していた時でした。
最初は全然解けなかった過去問もようやく合格点を取れてきて自信がついてきたのに、もし予想問題が解けなくて自信を無くしたらどうしよう・・・と思ったのです。
メンタルの弱さも自分が一番わかっていたので、買わない方が得策かなと思っていました。
ただ、結局本試験1週間前になって購入したのですが、点数はギリギリ合格ラインで自信を失うまではいきませんでしたが、上記理由などもあり1周だけ解いて終わりました。
予想問題集の効果的な使い方
ここまで説明してきたように、基本的に予想問題は必要ありませんが、次に説明する使い方であれば効果的な場合もあります。
- 出題予想の論点を確認する
- その論点が自分の苦手な論点の場合はテキスト&問題集に戻って復習する
という方法で、これは実際に私が行ったものです。
例えば、予想問題集の工業簿記の出題予想が「標準原価計算」と「個別原価計算」だとします。
私は、「個別原価計算」は得意な方で、「標準原価計算」は苦手な方でした。
どちらも出題される可能性が高いと仮定して、得意な「個別原価計算」はそのままにして、苦手な「標準原価計算」だけ重点的に復習をしました。
このように、予想されている論点の苦手分野だけ勉強すれば、効率的に勉強することができます。
ただ、この使い方をするために予想問題集を買うのは少々勿体ない気もするので、あくまで私のように「買ってみたけど、買わなくてもよかったかな…」という場合におすすめするやり方となります。
予想問題集を購入した方がいいケース
ここまで、予想問題集は必要ないということをお伝えしてきましたが、今度は「こんな人は予想問題集を購入したほうがいいよ!」というケースを紹介したいと思います。
- 勉強時間が十分とれない人
- テキストや問題集や過去問は完璧でやることがなくなった人
- 買わないと後悔するかもと思う人
ではもう少し詳しく説明していきますね。
勉強時間が十分とれない人
基本的にはテキストと問題集、過去問を完璧にすれば予想問題集は必要ありませんが、勉強時間を十分とれないという方は試験範囲全てを網羅的に勉強するのは厳しいかもしれませんので、ある程度勉強する範囲を絞る必要があると思います。
そういう時に役立つのが予想問題集ではないでしょうか。
予想問題集をやれば、全てとは言わなくても当たる論点も出てくるので、広く浅く勉強するよりは効率的に勉強ができると思います。
テキストや問題集などは完璧でやることがなくなった人
テキストも3周したし問題集や過去問も繰り返し解いてもう完璧だ!という人は、予想問題集で腕試しをしてみてもいいかもしれません。
ただし、私のように「もし合格点取れなかったら自信を失うかも…」という不安のある人はやめておいた方がいいですね^^;
逆に、もし合格点を取れなかったとしても「まだまだ勉強が足りないな!頑張るぞ!」と前向きにとらえられる人は是非やってみてください。
買わないと後悔するかもと思う人
私は予想問題集を買うかどうか迷いながらも結局購入したと書きましたが、その理由は「もし不合格だったらやらなかったことを後悔するのでは?」と思ったからです。
予想問題集は買う人も多いと思いますが、私自身が周りに流されやすいタイプなので(苦笑)、周りの人はみんなやってるのに自分はやらなくて大丈夫なんだろうか?という不安が出てきてしまったんですよね。
なので、とりあえず買ってみることにしたわけです。
私のように、「やらないと後悔するかも」と思う人は買ってみてもいいかもしれません。
金額も数万もするものでもないですし、やってみてやっぱり要らなかったなーと思ったら、フリマアプリなどで売る方法もありますしね。
やらずに後悔するよりは、やって後悔したほうがいいです!
日商簿記2級おすすめの予想問題集
予想問題集を解きたいという方のために、私が買うならこれ!という予想問題集を紹介したいと思います。
①TAC直前予想 日商簿記2級
- 統一試験3回+ネット試験2回分
- 解説動画「解き方レクチャー」あり
- 頻出仕訳を一気に覚える仕訳カードつき
ココがおすすめ
ネット試験問題は、本試験と全く同じ環境で問題演習ができる模擬試験プログラムで体験可能!
私が購入した時は、予想問題3回分+プラスワン予想1回分の合計4回分が収録されていましたが、今では統一試験の問題にプラスしてネット試験の模擬試験も体験できるようになっています。
ネット試験の模擬問題ができるところはまだ多くないので、これは嬉しい内容ですね。
ちなみに私は、統一試に向けて勉強していましたが、もしも合格できなかった時はネット試験を受けようと思っていました。
統一試験で合格できればそれに越したことはありませんが、万が一の時のために買っておいても損はないと思います。
②日商簿記2級 網羅型完全予想問題集
- 12回分の予想問題
- 2級試験の全出題パターンを網羅
- 三段階の難易度別に学習ができる
ココがおすすめ
日商簿記検定2級の重要出題パターンを網羅した問題集!
何と言っても、問題数が圧倒的に多いのがいいところです。
これをやり込んで完璧にすれば、どんな問題にも対応できるが力が身につくのではないでしょうか。
日商簿記2級の予想問題が無料でダウンロードできるサイト
弥生カレッジCMC
弥生カレッジCMCのホームページから模擬試験が無料でダウンロードできます。
ダウンロード手順
- 日商簿記2級の予想ページへ移動
- 「模擬試験」のバナーをクリック
- 「2級模擬試験ダウンロードはこちら」をクリック
- 日商簿記2級模試フォームに入力し「送信」をクリック
- 登録したメールアドレス宛に模擬試験問題のURLが送信される
- URLをクリックしダウンロード
Net-School
ネットスクールから模擬試験が無料でダウンロードできます。
なお、こちらは新試験(2021年6月~)対応の問題となっています。
ダウンロード手順
- トップページから「おすすめコンテンツ」の「日商簿記検定2級・3級新試験制度の概要と予想問題」のバナーをクリック
- 予想模擬問題の「2級予想問題(問題・答案用紙・解答)」をクリック
簿記ペディア
簿記ペディアから模擬問題が無料でダウンロードできます。
ダウンロード手順
- トップページから「練習問題」の「詳細はこちら」をクリック
- 選択項目にチェックを入れて「検索開始」をクリック
- 検索結果から問題をダウンロード
こちらは難易度別()でダウンロードできるので、自分の勉強のペースに合わせて問題を解けるのがいいですね。
まとめ
テキスト、問題集や過去問を完璧にするのが試験対策としては最適ですが、時間があまりとれないなどの理由があれば、予想問題集の購入を検討してみてもいいかもしれません。