と考える人も多いのではないでしょうか。
せっかく簿記2級を取得したのだから、「簿記の知識を生かせる資格を取りたい」「もっと上位の資格にチャレンジしたい」など思われる人もいるかと思います。
私も実際に、2級取得後は次に何をやろうかかなり悩みました。
日商簿記2級の次のステップについてはさまざまですが、アラフォーの主婦である私ならどうするか?を前提としていくつか候補をあげながら解説していきたいと思います。
Contents
日商簿記1級へのステップアップ
2級を取ったら、まず考えるのが1級取得ではないでしょうか。
簿記1級を取得するメリットとしては
- 税理士試験の受験資格が得られる
- 会社で評価される
- 就職や転職に役立つ
- 自信が持てるようになる
などがあげられます。
アラフォー主婦の私に当てはめてみると・・・
- 税理士を目指している
- 会社で1級を取るように言われた
- 1級を取ると資格手当がつく
などの明確な理由があれば、1級を取得する意味は大いにあると思います。
ですが、私にはどれも当てはまりません(^_^;)
- 就職や転職に役立つ
1級保持者なら、その資格を活かせる大きい会社に勤めたり、年収アップに繋がる転職を成功させることも可能かもしれません。
ですが、小さな子供もいて新卒でもない私が経理未経験の状態で、1級を取ったからと言って極端に就職・転職で有利になるか?と言われたら、残念ですがそうではないのが実情です。
1級を目指すよりも、まずは実務経験を積むのを優先した方がいいと考えます。
- 自信が持てるようになる
たしかに難易度の高い1級を取れば「専門的な知識を得られた」ことでかなりの満足感を得られるだろうし、自分に自信を持つことができるでしょう。
でも、自信を持てるようになる=自己満足ということであって、今の私が”自己満足のため”に多大な時間をかけて難関の簿記1級に挑戦してモチベーションが保てるのか怪しいところです。
というか実際に簿記1級には挫折しているのですが^^;
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上位資格を目指す
上位資格を目指すなら有名なものが
- 税理士
- 公認会計士
ですよね。
どちらも、簿記の知識を活かすことができる資格ですので、簿記2級を取得後に目指される方も多いと思います。
※税理士の受験資格がない場合は、簿記1級を取得してから税理士を目指すという流れが一般的となっていますね。
税理士・公認会計士のメリットとしては
- 独占業務があるので安定して仕事を得られる
- 安定した収入
- どこでも働ける
- 独立・起業ができる
などがあげられます。
ただ、どちらの資格も難関資格となっていますので、生半可な気持ちと努力では合格することはできません。
育児、家事、それに加えて仕事も両立しながら勉強するのは、時間も年数もかかりますし相当な覚悟が必要だと思います。
もし私があと5歳若かったら・・・チャレンジしていたかもしれません。
なんて、もし5年前だったとしても同じことを言ってそうですね^^;
結局は年齢関係なく、時間をかけて資格勉強をする意欲と覚悟があるかないかだと思います。
もし本気で資格を取りたいという気持ちがあるなら、歳なんか関係なくチャレンジしているはずですから!
経理を目指す
私のように最終的な目的が「経理職に就く」だとしたら、次は何をするのが効果的でしょう?
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
MOSとは
- Word(ワード)
- Excel(エクセル)
- PowerPoint(パワーポイント)
- Access(アクセス)
- Outlook(アウトルック)
など、オフィス製品の利用スキルを証明できる資格となっています。
特にExcelやWordは、経理職に限らず事務職全般的に必要とされているスキルですよね。
簿記だけでなくその他の業務をスムーズに進めるためにも、ぜひ取っておきたい資格です。
ちなみに私は、Excelの上級レベル(エキスパート)をバージョン2010の時に取得していますが、関数を使用できるようになると今まで数時間かかっていた計算があっという間にできるようになるので、今の仕事でもかなりの業務効率化に繋がりました。
Wordについては未取得なので、今後どこかのタイミングで取ろうかなと考えています。
MOSは簿記2級に比べたら難易度も低く勉強時間も短時間で済みますし、科目ごと受験可能なのでまだ取っていない人は気になる科目からチャレンジしてみることをおすすめします!
建設業経理士
建設業経理士は、建設業における会計処理のスペシャリストです。
また、建設業経理士検定は、一般財団法人建設業振興基金が実施する検定試験となっています。
建設業経理士検定試験は、登録経理試験の実施機関として国土交通大臣の登録を受け、本財団が実施する検定試験です。
建設業者が健全な発展を図るうえで、適正な経理と計数を行うことは必要不可欠である一方、建設業は受注産業であり会計処理に特殊な点が多いことから、財務・経理の担当者は高い専門性が求められます。その建設業経理に関する知識の向上を図ることを目的としています。中でも1級、2級合格者は、公共工事の入札可否の判断の資料となる経営事項審査の評価対象の1つになっています。
受験者数でみると、以下のように簿記2級に比べて建設業経理は受験者数がまだまだ少ない状況ですね。
日商簿記2級 | 第156回 | 第154回 | 第153回 | 第152回 | 第151回 |
51,727名 | 63,981名 | 62,206名 | 55,702名 | 66,729名 | |
建設業経理2級 | 第27回 | 第26回 | 第25回 | 第24回 | 第23回 |
10,099名 | 8,635名 | 8,623名 | 7,884名 | 8,709名 |
建設業経理士のメリットとしては
- 建設業の就職に有利
- 資格手当が出る場合がある
- 希少性がある
などがあげられます。
国などが行う公共工事には入札制度が設けられていて、2級または1級建設業経理士が会社にいると、入札可否の判断材料となる経営事項審査において評価の加点対象になります。
ですから会社としては建設業経理士を積極的に採用していきたいですよね。
デメリットとしては
- 建設業以外では資格を活かすのが難しい
- 就職・転職先が限られる
などが考えられます。
建設業経理士は、専門性の高い建設業の会計知識となりますので、別業界の会社で活かすのは難しいのかもしれません。
また転職サイトで確認してみると、応募条件が「簿記2級以上」としている会社に比べれば「建設業経理士」を条件にしている会社は圧倒的に少ない印象です。
ですので、就職・転職先が限られてしまうというデメリットがあります。
ただし、もし自分に合った条件で求人を見つけることができれば、建設業経理士という希少性から就職がしやすいことが考えられます。
興味がある方は、転職サイトでいちどチェックしてみてもいいかもしれません。
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そして私自身、次に資格勉強をするなら建設業経理士かなと思っています。
- 他の就活生と差別化できる
- 自分の強みになる
というのが建設業経理士の資格を取りたい理由です。
- アラフォー
- 小さな子供あり
- 経理未経験
のハンデありの私が、
- 20代~30代前半
- 経理経験あり
の方達と競っていくには、やはり他の就活生にはないものが必要になってきます。
そういった意味で、建設業経理士という希少性の高い資格を取れば、就職・転職活動にも有利になると考えました。
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宅地建物取引士は、不動産取引を公正に行うことを目的として設けられた資格です。
経理の仕事に就きたいのに、宅建士なの?と思われた方もいるかもしれません。
簿記と宅建士の関連性はそれほど高くはありませんが「不動産系の企業の経理に就く」が目的であれば「簿記2級」+「宅建士」のダブルライセンスは大きな評価ポイントになります。
宅建士の業務内容としては、
- 不動産売買の際にお客様に重要事項の説明などを行う
- 重要事項説明書への記名押印
- 書面(契約書等)への記名押印
があり、これらは宅建士の独占業務になります。
宅建士の資格を取るメリットとしては
- 就職・転職に有利
- 資格手当が出る
があげられます。
宅地建物取引業者には、会社の規模や業務内容に応じて国土交通省令で定める数の宅地建物取引士を置かなければならないという決まりがあります。
つまり会社の規模が大きくなるほど宅建士の人数が必要になるということですね。
会社は宅建士を積極的に採用していきますので、宅建士の資格を持っていると就職・転職の際に有利になるというわけです。
また、資格手当が出る会社も多いことから、年収アップも期待ができますね。
建設業経理士と迷うところではありますが、私の中では「簿記の知識を活かしたい」という気持ちが大きいので、そういった意味では建設業経理士の方に軍配が上がります。
とは言え、宅建士もいずれは取得してみたい資格ですね。
まとめ
簿記2級の次のステップとしては
- 税理士になりたい人 → 簿記1級
- 会計のスペシャリストになりたい人 → 公認会計士
- 経理を志望するなら → MOS
- 建設業に特化した経理を志望するなら → 建設業経理士、宅建士
になります。
自分がどういう業界を志望するかによって、次のステップを決めるのが需要だと思います。