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資格 建設業経理士

【建設業経理士1級】財務諸表の勉強時間と勉強方法、理論対策も!

先日、建設業経理士1級の財務諸表を受験しました!

その時の受験レポートはこちら。

【建設業経理士1級】財務諸表を受験した感想など【受験レポート】

第33回、建設業経理士の財務諸表を受験してきました! 財務諸表の合格率は20%前後ですが、今回は試験終了後の自己採点で、 合格していた!というSNSでの声が多く、さらにその中でも高得点の方がおおかった ...

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自己採点をしたところ、第一問の論述抜きで74点という結果でしたので、転記ミス等が無い限り合格してるかな?という感じです。

さて今回は、財務諸表の難易度や合格までの勉強法などをお伝えできればと思います!

これから受験される方の参考になれば幸いです。

 

建設業経理士1級の財務諸表の難易度

財務諸表 財務分析 原価計算
第28回 21.9% 20.8% 11.2%
第29回 27.8% 37.1% 24.7%
第30回 20.4% 23.5% 12.0%
第31回 21.2% 44.5% 15.2%
第32回 21.2% 22.1% 21.7%

回によって合格率の差が激しい原価計算や財務分析と比較すると、財務諸表はどの回も平均的に20%前後という合格率で安定しています。

合格率だけで見ると一番難しいのは原価計算なのですが、私の体感としては財務諸表の方が難易度が高く感じました。

理由としては以下の通りです。

  • 範囲が広く難しい論点が多い
  • 理論問題が多い

試験範囲が広く難しい論点が多い

財務諸表は、3科目の中で一番範囲が広く、テキストも分厚くなっています。

その分、覚えなければならない論点(特に理論)が多くて苦労しました。

また、計算問題については過去問を見ると基本的な問題が多いですが、難しい論点も出てきます。

  • 連結会計
  • 税効果会計
  • キャッシュフロー計算書
  • 退職給付会計
  • リース会計

これらは日商簿記1級でも出題範囲となっている論点で、基本的な問題が多いとは言え、理解するのもなかなか難しかったです。

特に税効果会計や退職給付会計については、最後まで理解が足りないまま、不安な状態で受験日を迎えてしまいました。

また、理解したと思った論点についても、次に勉強する時には忘れてしまっているなんていうこともしばしば・・・。

範囲が広いと記憶が定着するまでにかなり時間がかかります。

 

理論問題が多い

原価計算の場合、大問5問のうち、2問が理論問題、3問が計算問題だったのですが・・・。

財務諸表については、大問5問のうち、3問が理論問題、2問が計算問題と、理論問題の占める割合が高くなっています。

計算問題が得意というわけではないのですが、理論問題(暗記)が特に苦手な私にとっては、理論問題が多いのが辛かったです。

 

建設業経理士1級の財務諸表の勉強時間

財務諸表を勉強する前に、ある程度の勉強時間の目安はどのくらいか知りたいですよね。

私も勉強する前に検索して調べたんですけど、100~150時間と書かれている記事が多かったです。

でも正直、その時間で合格レベルまで持っていけるのはすごいな~・・・と思いました。

というのもの、私が実際に勉強した時間は、254時間だったからです。

 

原価計算が300時間ぐらいだったのでそれぐらいで計画を立ててたのですが、中だるみもあったため、予定よりも少ない時間になりました。

ただ私の場合、財務諸表の勉強をする前に日商簿記1級の勉強を500時間ぐらいしていたため(建設業経理士の試験範囲と被っています)、実際には254時間よりももっと勉強していることになります。

なのであまりアテにはならないかもしれませんが、合格圏内に到達するまでは300時間ぐらいかと思います。

 

使用したテキスト

こちらは原価計算でも使用した、簿記の定番のテキスト・問題集です。

メリットとしては

  • イラスト付きで分かりやすい
  • 分かりやすい単語や文章で理解しやすい

こちらのテキストと問題集だけで合格ラインまでもっていくことは十分可能です。

ただ、注意したいのは

  • 理論対策としては少し不十分なところもある

というところです。

それを補うために概説書を購入しました。

建設業会計概説 1級 財務諸表 第3版[本/雑誌] (FARCI建設業会計BOOK) / 建設業振興基金/監修 建設産業経理研究機構/編集

 

そして過去問集です。

 

建設業経理士1級の財務諸表の勉強方法

勉強方法については、原価計算と同じです。

  1. テキストを読み、対応した問題集を解く
  2. テキストを読みながら単語カードを作る
  3. 過去問題集を解く

 

1.テキストを読み、対応した問題集を解く

まず1周目は、テキストをサラッと読みます。

2周目は1周目よりもじっくり読んで、1論点読み終わったら、対応する論点の問題集を解きました。

この時に不正解だった問題には「×」マークを付けておき、最終的には「〇」になるまで解きます。

 

2.テキストを読みながら単語カードを作る

なんとなく全体が掴めてきたところでテキストに戻り、読み進めながら大事だと思う箇所を単語カードに書き移していきます。

(詳細については後述する理論対策でご紹介します。)

 

私の場合、理論の暗記は主に通勤時間の電車の中でやっていました。

電車の中なので、声には出さずに頭の中で読んで暗記をするか、読むだけだと漢字が覚えられないのでノートに書いたりしていました。

 

また、理論だけ続けてやったり計算だけ続けてやると、どちらかを忘れてしまうので、

通勤で理論やったらその夜の自宅では計算、もしくはその日に理論をやったら次の日は計算、というように理論と計算を交互に勉強しました。

 

3.過去問題集を解く

試験の約2か月前から過去問題集を解き始めました。

購入した過去問題集が過去10回分を収録していたので、まずそれを一通りやります。

そのあとは、過去問集に収録されていない第一回目からの過去問をやりました。

 

過去の試験問題については建設業経理のホームページに直近の5回分はダウンロードができますが、それ以前のものは過去問題集を購入するか、他のサイトからダウンロードする形になります。

私は以下のサイトからダウンロードしました。

建設業経理検定過去問題 - 建設経営サービス

資格スクール 大栄

ただ、ダウンロードする場合、解答が間違っている場合があったり、解答は掲載されていても解説がないのがデメリットだったりします。

不正解な問題があっても、なぜそうなったのかが分からず、モヤモヤして終わってしまうことになるかもしれません。

もちろんどうしてそうなるか復習しなおしてその解答になるまで再び解きなおすという方法もありますが、効率的ではないと思い私はやっていませんでした(^_^;)

 

なので過去問は、収録されている分に関しては過去問題集を購入することをお勧めします。

 

計算(第4~5問)対策

第4問

第4問の計算については、まずは過去問をすべて解きます。

基本的な問題が多いので、テキストをしっかり読んで理解していれば満点が狙えます。

間違えた問題(論点)に関しては、テキストに戻って例題を解くことと、問題集を解くようにしました。

苦手な論点に関してはテキストに付箋を貼っておき、直前期で最後の復習をします。

 

あとは、試験直前になると各社が出題予想を出してくるので、それを確認していました。

私が見たのはネットスクールとCMC弥生カレッジです。

今回はCMC弥生カレッジさんの出題予想をみて株主資本等変動計算書を復習していたので、落ち着いて解くことができました。

 

第5問

第5問の精算表については、過去問をひたすら解きます。

だいたいパターンが決まっているので、古い過去問はやらずに過去問題集(直近の10回分)を3周して慣らしていきました。

 

理論(第1~3問)対策

第1問、第2問

テキストから重要な箇所を単語カードに書いていきます。

私は、大きめの単語カードと、ルーズリーフタイプの物を使い分けていました。

テキストの太字部分や重要そうだと思う箇所、問題集の理論問題、過去問の理論問題をひたすら単語カードに書いて、隙間時間に暗記していました。

 

上記は、問題集の理論問題を書き写したものになります。

 

上記のように、単語カードに書ききれない物については、ルーズリーフミニを使用するという感じで使っていました。

こちらのルーズリーフは程よいサイズ感で文字も沢山書けて使いやすいので、かなりおススメですよ!

 

▲ルーズリーフミニ

 

▲バインダーミニ

 

テキスト・過去問中心に勉強される方も多いと思いますが、私の場合はそれだけでは理論対策としては不十分ということに気付きました。

なぜなら、テキストに載っていない内容が出題されるからです。

これは原価計算でもありましたね(^_^;)

原価計算では、過去問を全て解いて分からない(知らない)論点についてはネットで調べて覚えていましたが・・・。

財務諸表ではそれでは通用しないと感じました。

というわけで、試験1か月前になって慌てて概説書を購入しました。

 

建設業会計概説 1級 財務諸表 第3版[本/雑誌] (FARCI建設業会計BOOK) / 建設業振興基金/監修 建設産業経理研究機構/編集

ちなみに今回の試験で出題された「偶発債務」についてもテキストには載っていませんでした。

これは過去に出題されたことがあるため答えることができましたが、もしテキストに載っていない他の論点が出題されたら0点もありえるなぁと。

そう考えると怖いですよね・・・。

 

原価計算では概説書を購入せずに運よく合格することができましたが、財務諸表では細かい論点が出る場合があるので、概説書は必須と感じました。

ただ、概説書の内容は難しく理解しにくいのが難点です。

試験まで時間がなかったので、一通り読んで、重要な箇所(設例)は解けるように勉強しました。

私は、上記の勉強方法でもし不合格だったら概説書をもっとやり込まなければ・・・と考えていたので、第一問まで完璧に答えたいという方は概説書を極めることをお勧めします。

 

第3問

同じような問題が繰り返し出たりするので、過去問を何度も解いて同じようなパターンの問題に対応できるようにします。

また、特に以下の論点についてはよく出ていたので、テキストや概説書を見て理解するようにしました。

  • キャッシュフロー計算書での表示区分
  • 重要性の原則の適用例
  • 会計上の変更の処理方法

 

理解を深めるために上位の資格を勉強するのもおすすめ

実は私は、建設業経理士1級の財務諸表を勉強するまえに、日商簿記1級の勉強をしていました。

残念ながら途中でリタイヤしてしまいましたが・・・。

その時の記事がこちら。

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ただ、その時に勉強したことは無駄になっていません。

それは、日商簿記1級と建設業経理士1級の財務諸表の試験範囲が被っているからです。

なので、日商簿記1級を勉強していれば、建設業経理士1級の財務諸表にも対応できることになります。

 

日商簿記1級から財務諸表に切り替えた後は、テキストはサクサクと進めることができました。

また、テキストでは例題の無かったリース会計の利息法や、苦手な退職給付会計など、

理解を深めるために日商簿記1級のテキストを使って勉強していました。

もしも

  • 財務諸表を受けたけど合格できない
  • 苦手な論点の理解を深めたい

という場合には、日商簿記1級の勉強をしてみることをお勧めします。

ちなみに私は、上記のテキストで分かる通り、クレアールで勉強していました。

その時の記事がこちらです。

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(資料請求すると無料で講義サンプルDVDやパンフレットが貰えるので、気になる方はしてみてください)



まとめ

建設業経理士1級の3科目の中では財務諸表が範囲が断トツで広く、難易度も高い科目になります。

理論対策としては、

  • テキストの太字箇所を単語カードに書き写してひたすら暗記
  • 過去に出題された理論問題(第一問)も答えられるようにしておく
  • 概説書の設例は対応できるようにする
  • 時間がある場合は概説書を極める

 

計算対策としては

  • テキストの基本的な問題は完璧に解けるようにする
  • 過去問を繰り返し解く

 

もし財務諸表に合格できない時は

  • 上位資格を勉強してみるのもあり

 

これから財務諸表を受験しようと思っている方のお役に立てれば幸いです。

 

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