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資格 建設業経理士

建設業経理士1級の原価計算が難しいと感じる3つの理由と対策!

建設業経理士1級の原価計算を受けたんだけど、落ちてしまった・・・
建設業経理士1級に挑戦してるんだけど、なかなか受からないよ~

そんなお悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか?

 

実際に私も先日、原価計算を受験してきました。

建設業経理士1級は、財務諸表・財務分析・原価計算の3科目を全て合格して1級取得となる試験ですが、私が今回挑戦した原価計算は1科目目でした。

なぜ原価計算を選んだかというと、まずは1科目ずつ確実に合格したかったので、SNSで検索した時に一番難易度が低い科目が原価計算というのを目にしたためです。

ですが、勉強途中から薄々気付いていたのが『え、原価計算、難しいじゃん!?話が違うよ~!』です(笑)

 

そして実際に受験してみての感想は・・・

もちみ
やっぱり難しかった~!(泣)

 

まだ試験結果は出ていませんが、かなり厳しい結果になると思います。

 

今回は、試験を実際に受けた私がその時の反省点も踏まえ、試験対策を紹介していきます。

この記事を読めば、試験の難しさや合格するための対策についてわかると思います。

 

建設業経理1級の原価計算の合格率から見る難易度

直近の試験5回分の科目ごとの合格率を見ていきます。

財務諸表 財務分析 原価計算
第26回 20.5% 30.3% 16.0%
第27回 24.2% 32.6% 25.6%
第28回 21.9% 20.8% 11.2%
第29回 27.8% 37.1% 24.7%
第30回 20.4% 23.5% 12.0%
平均 22.9% 28.8% 17.9%

平均すると、財務諸表が22.9%、財務分析28.8%、原価計算17.9%と、原価計算が一番低いことが分かります。

 

もちみ
やっぱり・・・原価計算は一番簡単どころか、一番難しいじゃーん!

 

17%って結構難易度高いですよね。この合格率から簡単に受かる試験ではないとうことがわかると思います。

ちなみに私が以前受けた第156回日商簿記検定2級と比較すると、その回は「難しすぎる!」とTwitterで炎上するほどだったのですが、それでも合格率は18.2%でした。

原価計算はそれと同じくらいかそれより難易度が高いということに・・・。

 

建設業経理士1級の原価計算が難しいと感じる3つの理由

建設業経理士1級を勉強・受験してみて難しいと感じた理由はこちら。

  • 年々難易度が上がってきている
  • 理論問題の範囲が広くて覚えられない
  • ここ最近は毎回初見の問題が出題されている

 

1.年々難易度が上がってきている

上記で合格率について紹介しましたが、原価計算は年々難易度が上がってきています

私は過去問を一番古い第1回から最新の第30回まですべて解いてみたのですが、昔の問題を解いた時に「え?こんなに簡単な答えでいいの?」と感じる問題がありました。

 

例えば、問題文から差額収益・差額原価を読み取り、差額利益を求める問題で、これは5分もかからずに解ける基本的な内容です。

もちろんすべての問題が簡単なわけではないのですが、基本的な問題が多い回もあったのですよね。

それに比べ最近は、基本問題よりも応用問題が多くなっていて、しっかりと理解をしていないと解けない問題が出てきています。

 

特に最近の第28~30回は本当に難しい!

Twitterでは『本当に合格させる気あるの?』との声があがるほど、難しい内容になっています。

 

特に第28回は巷では地獄回?とも呼ばれているようで、初めに解いた時には合格点にほど遠く悲惨な点数で自信を無くしました・・・。

この回の過去問は何度か解いていますが、すごく頭を使うので終わった後はとても疲れました(汗)

ちなみに28回は過去問を4周して初めて合格ライン(70点)に到達したので、これが本試験だったら玉砕されていましたね。。

 

合格率も11.2%と他の回よりかなり難しかったことがわかるので、こういう回に当たってしまうと『運が悪かった』と思わざるを得ないのかもしれません。

 

2.理論問題の範囲が広くて覚えられない

これは原価計算に限らず他の科目でも言えることなのですが、建設業経理士1級の試験には【問1】と【問2】で理論問題が出題されます。

【問2】は正誤or選択or択一問題で過去問をやっていればある程度点数は取れると思うのですが、問題は【問1】の論述問題で、例えば「〇〇の意義とは!」とか「〇〇の機能を3つ述べよ!」みたいな問題が出題されます。

 

はぁ・・・そういうの苦手~(泣)

という人も多いのではないでしょうか?

 

まず、勉強を始めたばかりの頃に問題集や過去問の模範解答を見ていると、「え?言ってることがよくわからないんだけど・・・」「こんな完璧な回答書けない!!無理!!」と早々に心が折れそうになります(泣)

模範解答のように書くには理論を丸暗記しなくてはなりませんが、暗記が得意か時間をかけて頑張って覚えるかしないと、膨大な量を全て暗記するのはかなり難しいと思います。

 

私は暗記が大の苦手なので、3科目の中でも覚える理論が少ないと言われている原価計算ですら大変と感じていました。

 

 

3.ここ最近は毎回初見の問題が出題されている

『合格するためにはとにかく過去問を回せ!』とよく言われますが、これは試験問題の傾向を掴んだり、同じようなパターンの問題が良く出るからそれに慣れるように、という目的からですよね。

建設業経理士についても、出題パターンが決まっているので、とにかく過去問をやっていれば合格できる試験と言われてきました。

なので私も過去問を出来るだけ多く解くようにしていたのですが、途中で気付きました・・・。

 

もちみ
最近、初見の問題多くない??

 

はい、ここ最近の試験は毎回と言っていいほど初見の問題が出題されています。

ということは、過去問だけ解いていても合格することは難しいということ。

 

過去問を何周もして万点近くとるまで解けるようになっても、不安がつきまとうのです(泣)

 

また、【問5】については毎回、完成工事原価報告書(または工事原価計算書)を完成させる問題が出題されていて、ほとんどパターンも決まっているので比較的満点を取りやすい問題なのですが、これまで配点が40点だったのが最近では32点~36点と配点が変わってきています。

ということは、他の理論問題や計算問題の配点が大きくなるので、そちらで点数が取れるようにしなければならないのも難しくなってきている要因です。

【問5】で確実に40点を取れるのとそうじゃないのとでは精神面でも大きな違いがありますよね・・・。

 

建設業経理士1級の原価計算に合格するための勉強方法と対策

今回実際に私が受験した経験から、反省点を踏まえ合格するための勉強方法と対策を考えてみました。

  • 理論対策としては概説があった方がいい
  • 基礎を固めて初見の問題に対応できるようにする
  • 独学に限界を感じたら通信講座を利用するのもあり
  • 難しい問題に対応するには上位資格を勉強してみる

 

1.理論対策としては概説があった方がいい

理論対策としては”概説”があった方がいいです。

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概説とは?

建設業簿記を理論的に解説している参考書で、試験実施機関である建設業振興基金監修のもと、一般財団法人 建設産業経理研究機構が編集・発行しています。

 

Amazonや楽天ショッピングで販売していない場合は、建設産業経理研究機構のホームページから購入することも可能です。

建設産業経理研究機構

 

ではなぜ概説があったほうがいいのか説明していきますね。

 

私が使用していたテキストは日商簿記でもお馴染みの『スッキリわかる 建設業経理士1級 原価計算』

なのですが、過去問集を解いているとテキストに載っていない論点が出てくるんです!

例えば「VE(価値工学)」は、テキストに載っていてもテキストの端の方に注釈程度だったり、「5S」についてはテキストには一切載っていませんでした。

 

え~そんなの聞いてないよ~!(泣)

 

テキストには基本的なことは書かれていても、深くは書かれていないので、運悪くそれについての論述問題が出されたら高得点を取るのは難しいですよね。

 

建設業経理士1級・原価計算の攻略法として、『理論問題は捨ててそのほかの計算問題を完璧にする』という方法が有名のようで、具体的には理論問題(【問1】の論述問題)の配点は20点なので、それを落としても残りの80点を完璧すれば合格できるという戦法です。

これを戦略としている方には概説は必要ないかもしれません。

ただ私の場合、理論を抜かした80点中70点を取るのはハードルが高すぎる!と思っていて、かと言って理論を完璧にする自信もなかったので、理論問題は半分取れればいいという目標で勉強をしてきました。

勉強方法としては、

  1. テキストの太字部分とその説明部分を単語カードに書く
  2. 単語カードを繰り返し読んで覚える

という方法です。

この方法でテキストに書かれている理論を完璧に覚えたとしても、過去問の模範解答を見ていると問題によっては半分ぐらいしか内容を網羅していない印象です。

 

ということは・・・試験の難易度についても書きましたが、理論以外の計算問題が難しくなっているので、そこで落としてしまうとアウトになってしまうんです!

「あぁ、理論でもう少し点数取れていれば・・・」

「理論で半分と言わず、もう少し勉強しておけば良かった・・・」

と、後悔することになってしまいます(泣)

 

そうならないためにも、『概説』は必要だと感じました。

ちなみに試験会場で周りの受験生を観察していると、概説を読んでいる方がかなり多かったですよ!

 

 

2.基礎を固めて初見の問題に対応できるようにする

今回私が受験した試験問題で初見問題があったのですが、その1問目から私が躓いてしまいました。

その問題は「貢献利益を求めよ」というものだったのですが、”貢献利益”について間違った解釈をしてしまっていたのでその時点でアウトでした・・・。

しかも原価計算の場合は最初の問題で間違えると芋づる式に間違ってしまうので、これは致命的なミスですね。

 

貢献利益については3級、2級で学習する範囲なのでそれが頭に入っていなかったというのは、基礎がしっかりできていなかったということです。

 

この問題のほかにも私が苦手とする論点で回答(解き方)があっているのか不安な問題があったのですが、そちらは幸い正解していたものの、やはり「なんとなく理解していた」状態だから不安になるんですよね。

なので、解き方を暗記するのではなく、なぜそうなるのか?を理解できるまで勉強することが大事だと感じています。

 

3.独学に限界を感じたら通信講座を利用するのもあり

基礎を固めると言っても1級の内容は難しいので、独学の場合は結構デメリットが多かったりするんですよね。

  • 分からない論点は自分で調べなければならないので時間がかかる
  • 講師に説明してもらうわけではないので、頭に入りにくい。
  • 間違った解釈をしている場合がある

 

また、勉強方法を間違ってしまうと、やみくもに勉強時間だけ重ねていても合格できなかったするのです。

例えば、建設業経理士1級の原価計算の合格までに必要な勉強時間は100~150時間と言われていますが、私の場合は300時間近く勉強したにも関わらず厳しい結果となっています

 

なので、独学で勉強してみて「これは無理だー!」と思ったら、通信講座を利用するのもありかなと思います。

建設業経理士の通信講座は多くなく、私がもし利用するとしたらという基準でおススメする講座は以下の2つになります。

 

1.ネットスクール

ネットスクールをおすすめする理由は以下の通り。

  • 原価計算の講義がわかりやすい!

私がまず感じたのがこれです。

 

独学で過去問集を解いたあと分からない問題はネットスクール社の解説動画を見ていたのですが、それがとても分かりやすかったです。

もちみ
その時はお世話になりました!

 

講義については講師の好き嫌いなど相性もあるとは思いますが、私は好印象を持ったので自分が受けるとしたらネットスクールかなと思っています。

 

そして

  • 料金が比較的安い部類に入る

というところもおすすめポイントです。

 

大手資格スクールの場合、3科目同時受験で資格の大原が151,600円、TAC140,000円ですが、ネットスクルーは110,800円と大手に比べると安くなっています。

※最新の料金は各社ホームページにてご確認ください。

 

私は現在育休中の身分で育休手当が入るとは言えあまり費用をかけられないので、そういう意味でも安い講座はポイントが高いです。

 

  • サポート体制がしっかりしている

ところも大事なポイント。

ライブ講義中はチャットを通じて直接講師に質問できたり、メールでも質問を受け付けています。

独学のように分からないところがあっても一人で悩まなくて済むのは心強いですね!

 

ネットスクール

 

 

2.弥生カレッジCMC

2番目におすすめの講座は弥生カレッジCMCです。

この講座の特徴としてはまず

  • 料金が断トツで安い

というところにあると思います。

 

3科目同時受験パックが40,700円とびっくりするような価格!

また原価計算のみの受講の場合は18,480円です。

 

そんなに安くて、内容はしっかりしているの!?

いくら安いとは言えカリキュラムが物足りなければわざわざ通信講座を利用する意味がなくなってしまいますよね。

 

ところが弥生カレッジCMCは

  • 合格プログラムが充実している

ところもおすすめなポイントです。

 

なお注意しなければならないのが、一般的な資格スクールの場合は教材の中に各社のテキストが含まれていると思いますが、弥生カレッジCMCはテキストや問題集が含まれていないため別で用意する必要があるというところです。

 

4.難しい問題に対応するには上位資格を勉強してみる

私が日商簿記3級、2級を目指している時、最終的な目標は2級だったので3級はテキストを読んで過去問を数回解いたぐらいで、対策はほとんどしませんでした。

このように、建設業経理士1級についても上位の資格である日商簿記1級を勉強すれば理解が深まると考えました。

 

SNSを見ていると、

  • 建設業経理士1級に合格できずより理解を深めるため日商簿記1級を勉強し始めた人
  • 日商簿記1級の勉強中に試しで建設業経理士1級を受験して合格した人
  • 今回難しいと言われた初見問題は、日商簿記1級で同様の問題が出題されたので解けたと言う人

などがいました。

 

このように日商簿記1級の範囲は建設業経理士1級の範囲を網羅しているので(財務分析だけは個別に勉強しなければなりませんが)、日商簿記1級を勉強したら合格へ近づけるのではないでしょうか。

ただ、日商簿記1級の合格を目指す場合は難易度が相当高く簡単に合格できる試験ではないので、それなりに覚悟が必要だと思います。

 

私は今後のことを考えて日商簿記1級もいずれは取得してみたいと思っていたので、中途半端にはなってしまいますが建設業経理士の勉強はいったんストップして日商簿記1級の勉強を開始しようと思っています。

ちなみに過去に独学で勉強しようとして一度挫折している筆者・・・。

 

参考記事

日商簿記1級の独学に向いている人は?1級に挫折した私が独学の難しさを解説

  日商簿記2級に見事合格し、さぁ次は1級だ!と思われる方も多いかと思います。   2級は独学で合格できたけど、1級は難しいって聞くし・・・独学は可能なの?   そんな疑 ...

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そのため今回はクレアールの通信講座を利用することにしました。

クレアールを選んだ理由は以下の通りです。

 

  • 万が一試験に合格できなくても1年間延長できる
  • 他の通信講座に比べて価格がリーズナブル!
  • マルチデバイス対応のためいつでもどこでも勉強できる

 

もし少しでも気になる方がいたら、資料請求をしてみてください。

講義のサンプルDVDがもらえるので、イメージがつきやすいと思いますよ!

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まとめ

建設業経理士1級の原価計算は難しいです。

やみくもに勉強時間だけ重ねても簡単に合格できる試験ではありませんので、しっかり対策をする必要があります。

勉強方法と対策

  • 理論対策としては概説があった方がいい
  • 基礎を固めて初見の問題に対応できるようにする
  • 独学に限界を感じたら通信講座を利用するのもあり
  • 難しい問題に対応するには上位資格を勉強してみる

 

原価計算について悩んでいる方の少しでもお役に立てたら幸いです。

 

 

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