育児と家事を両立しながら、隙間時間に勉強をして資格を取りたいと思っているママさんも多いのではないでしょうか?
私も1児の育児をしながら、簿記の資格を取りたい!と思ったのが育休中のことでした。
と、疑問に思うこともあるかと思います。
ここでは、主婦でも1ヵ月で簿記3級に合格する方法について紹介していきます!
こんな方におすすめ
- 日商簿記3級の難易度は?
- 日商簿記3級の合格率
- 日商簿記3級の勉強法を知りたい
- おすすめのテキスト・問題集
Contents
日商簿記3級の難易度
簿記の知識が全くない人からすると、簿記のイメージがわきにくく「難しい」という印象を持たれる方も多いかもしれません。
ですが、簿記3級は決して難しい試験ではありません。
日商簿記3級の合格率
では、合格率から見ていきましょう。
上の表は、過去5年間の受験者数と合格率をまとめたものになります。(155回はコロナの影響で中止になっています)
2015~2016年は合格率が26%前後と難しい回もあったようですが、最近の合格率は45%前後で安定していきています。
受験者の中には、「勉強していないけど試しに受けてみた」方や「勉強時間が足りなくて完璧ではないけどとりあえず受けてみた」方などもいますよね。
それを踏まえると、受験者のうち半分は合格する試験ですので、しっかりと対策をすれば合格できる試験だと思います。
日商簿記3級の勉強時間
次に、簿記3級に合格するまでに必要な独学の勉強時間を見ていきましょう。
※参考のために、2級の勉強時間も記載しています。
級 | 勉強時間の目安 |
2級 | 250~350時間 |
3級 | 50~100時間 |
参考のために私の勉強時間もお伝えしますと、3級の勉強で約30時間、2級の勉強で約300時間かかっています。
2級はだいたい標準的な勉強時間内でおさまっていますが、3級は標準より短いですよね。
これには理由があり、私は商業高校出身で簿記の知識があった(十数年前の話しなのでほぼ忘れてしまっていましたが)ことと、3級と2級を同時受験しているので3級の勉強時間を短縮することができたからなんです。
同時受験のメリットなどについては以下の記事にまとめてありますので、よろしければ参考までご覧ください!
-
日商簿記2級と3級の同時受験のメリット・デメリットと注意点
私は、日商簿記2級と3級を同時受験して、両方とも合格しています。 この記事では、これから同時受験をしようと思っている人に向けて、役に立つ情報を紹介していきます^^ &nbs ...
続きを見る
なお、上記は独学で勉強した場合の目安となりますので、通信講座を利用した場合にはもう少し時間短縮にはなるかと思います。
簿記3級を勉強するなら独学か通信講座どっち?
結論から言うと、どちらでも合格することは可能ですので、自分に合った学習スタイルで選んでいいと思います。
例えば
- 費用をかけたくない
- 自分で調べるのは苦ではない(テキストで解決できない場合)
- 自分のペースで勉強したい
こんな方は、独学をおすすめします。
- 分からないところがあったら質問したい(自分で調べるのは嫌だ)
- 費用が掛かっても効率的に勉強したい
- 勉強のスケジュールを立てるのが苦手
こういう方は、通信講座を利用した方がいいかもしれません。
私の場合は、独学に慣れていたというのもありますが、なるべくコストをかけずに勉強したかったので、独学を選択しました。
もし独学で初めてみて、難しいな、合わないなと思ったら、通信講座にシフトするのもいいと思います^^
日商簿記3級に合格するための勉強法
- スケジュールを立てる
- テキストでインプット&問題集でアウトプット
- 苦手論点の復習
- 過去問題集を解く
1.スケジュールを立てる
まずは勉強を開始するまえに、大まかなスケジュールを立てましょう。
ここでは合格までの勉強時間を100時間とした場合のスケジュール例をあげていきますね。
※2021年11月21日の第159回簿記検定試験を目標に設定した場合で解説します。
1ヵ月短期間集中プラン
1日の勉強時間:3~4時間
【スケジュール】
- 最初の20日間(60時間~):テキストでインプット+問題集でアウトプット
- 次の3日間(9時間~):苦手論点の復習
- 試験前の1週間(21時間~):過去問題集
1日3~4時間の勉強時間を取れるようであれば、1ヵ月で合格を目指すことも可能です。
私の場合、子供は一人で育休中だったのもあり、お昼寝の時間で2時間(午前と午後で1時間ずつ)と夜寝かしつけた後の2時間の合計4時間を使って勉強していました。
また、夫が休みの日は子供を見てもらって、勉強させてもらったり。
でもこれは空いている時間を全て勉強時間にあてたので、育児で疲れて眠くなっても我慢したり、多少無理をしたスケジュールだったので、長くは続かなかったと思います^^;
もし時間があったとしても息抜きをした方がいいこともあるので、自分に合ったペースで無理をしすぎないスケジュールを立てる方がいいかと思います。
いやいや、1日3~4時間も時間取れないよ!!
という方は、以下のプランを参考にしてみてください。
半年ゆったりプラン
1日の勉強時間:30分~1時間
【スケジュール】
- 最初の4か月(60時間~):テキストでインプット+問題集でアウトプット
- 5か月目(9時間~):苦手論点の復習
- 試験前の40日間(21時間~):過去問題集
1日30分~1時間程度であれば、隙間時間を使って勉強時間を作れるのではないかな、と思います。
ただ注意したいのが、あまりにも早い時期から勉強を始めるのはおすすめしません。
理由は、長い時間をかけすぎると、最初に勉強したことを忘れやすいですし、モチベーションの維持も難しくなってくるからです。
ですから、試験日に合わせて最適な勉強開始日を設定することをおすすめします。
スケジュール通りいかない場合もあると思いますので、その時は調整をしてスケジュールを立て直してくださいね。
2.テキストでインプット&問題集でアウトプット
スケジュールを立てたら、その通りに勉強を始めていきましょう。
【テキスト1周目】
まずはテキストを読み進めていき、1区切り分を読んだらすぐに問題集でアウトプットします。
最初に1周テキストを読み終えてから問題集に取り掛かる方法もありますが、テキストを読んだだけだと自分では理解しているつもりでもすぐに忘れてしまうので、私は上記の方法で進めていきました。
もしわからない問題が出てきたら、解答・解説を見ながら解いてみましょう。
- 難しいところは1周目で理解できなくてもOKなので、そのまま進んでしまいましょう。
- 間違えやすいところや苦手論点は、後から復習しやすいように付箋などでしるしを付けておきましょう。
【テキスト2周目】
1周目と同じ方法で、テキストを読む→問題集を解く、を繰り返し行います。
この時、間違ったところについて重点的にテキストを読むようにしましょう。
また、間違ったところは「これはこういうものだ」と解き方をただ暗記するのではなく、解き方をしっかりと理解しながら覚えるようにします。
こうすることで、知識として定着しやすくなります。
また、間違った問題は、その場で解説を見て納得して覚えたつもりでいても、すぐに忘れてしまうんですよね。
なので、記憶に残しやすくするためにも次の日に復習することが大事です。
なお、復習するのは間違えたところだけでOKです!
勉強したところ全て復習となると、時間がかかってしまいますからね^^
3.苦手論点の復習
テキスト&問題集を2周したら、苦手論点を集中的に復習していきましょう。
復習の方法としては、
- 問題集の間違えた箇所だけ一通り問題を解く
- ここで間違えた問題はテキストに戻って復習
- (1)と(2)を繰り返し全て正解するまで問題を解く
- 正解した問題も含め1から全ての問題を解いてみる
- それでも間違える問題は試験直前に最後の復習
というやり方で、何度も繰り返し解いて記憶を定着させていきます。
4.過去問題集を解く
最後に過去問題集を解いていきましょう。
これは最低でも2周、できれば3周することをおすすめします。
過去問の進め方
- 時間を計って1回分を解く
- 間違えたところは解説を見て解き方を覚える
- テキストに戻って復習する
上記を繰り返せばOKです。
1周目で合格点に届かなくても、過去問題集を1冊解けば出題傾向が掴めてくると思いますので、2周目以降からは合格点が取れるようになります!
隙間時間を有効活用!
そうは言っても、毎日育児に追われながら家事をこなしているママさんの場合、なかなかまとまった時間を取るのって難しいですよね。
私の場合はまだ時間が取れた方だと思うのですが、何人も子供がいたり仕事をしているママさんであれば、自分の時間の確保するのはなかなか難しいと思います。
そういうまとまった時間がなかなか取れない!という時は、隙間時間を上手に活用するといいですね。
- 家事と育児の合間
- 寝る前の布団の中で
- 病院の待ち時間
- 電車で移動中
このように隙間時間を利用すれば、1回が5分~15分でも、それを1日に何回かやることで1時間にもなります。
長時間だと集中力が続かない!という人でも短時間であれば集中して勉強がしやすいのではないでしょうか。
日商簿記3級のおすすめテキスト&問題集
では、私がおすすめするテキストと問題集を紹介していきますね。
スッキリわかるシリーズ
私は、「スッキリわかるシリーズ」のテキスト&問題集と過去問題集を使用していました。
親しみやすい猫のキャラクターが簿記についてわかりやすく説明してくれていますので、楽しく勉強が進められるのではないかなと思います。
また、イラストが沢山使用されているので、初心者でも理解しやすい内容になっているところもおすすめポイントです。
よくわかる簿記シリーズ
私は、3級の過去問題集については「スッキリわかるシリーズ」を使用しましたが、2級については過去問の収載数を重視して「よくわかる簿記シリーズ」を使用しました。
3級であれば「スッキリわかるシリーズ」でも十分合格可能ですが、できるだけ多くの過去問を解きたい!という方は「よくわかる簿記シリーズ」がおすすめです。
まとめ
日商簿記3級は難しい試験ではありませんので、しっかりとスケジュールを立てて勉強すれば時間の無い主婦の方でも十分合格可能です。
もし受けてみようか悩んでいる人は、ぜひ挑戦してみてください!