実は私、日商簿記1級を諦めるのは今回が2回目なんです。
1回目はこちらの記事の通り、独学でチャレンジして早々に挫折しています。
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日商簿記1級の独学に向いている人は?1級に挫折した私が独学の難しさを解説
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そして今回はその時の反省点も踏まえ、気持ちを新たに再挑戦したのですが、
通信講座を利用したにも関わらずまた挫折してしまいました・・・。
今回は、日商簿記1級を諦めた理由と、難易度について、こんな人に向いている、
私と同じように挫折しないためのアドバイス等について紹介していきます。
この記事はこんな人に向けて書いていますので、参考にしていただけたら幸いです。
こんな方におすすめ
- 日商簿記1級の難易度を知りたい
- 日商簿記1級を目指そうか迷っている
- 日商簿記1級の勉強を諦めようか迷っている
- 日商簿記1級を諦めた人の理由を知りたい
- 日商簿記1級のモチベーションを上げる方法を知りたい
- おすすめの通信講座を知りたい
Contents
そもそも日商簿記1級を再び目指そうと思った理由は?
冒頭にも書きましたが、私は以前にも日商簿記1級の取得を目指して1度挫折しています。
それでもまた簿記1級を目指したのはなぜか?理由は大きく分けて3つあります。
- 一つの資格を極めたい
- 転職活動を有利にするため
- 税理士に興味を持ち始めたから
それではひとつずつ解説していきます。
一つの資格を極めたい
私が取得している資格は2級どまりで1級がないのです。
だから何となく中途半端な気がしていて、一つでいいから1級を取得してみたいな~。
という気持ちがありました。
だって1級取れたらカッコいいですよね?(笑)
でも、「なんとなく1級が欲しい」という気持ちだけでは挫折することを私は身をもって分かっているので(笑)
もちろん他にもちゃんとした理由はあります。
転職活動を有利にするため
私が簿記の資格取得を目指している理由の一つでもありますが、
いずれは簿記の資格を活かして経理の道に進みたいと思っています。
資格以上に経験が重視される経理職ですが、経理経験が全くない私としては、他の求職者と差をつけるには資格取得しかないと思っていました。
経理の仕事には最低でも日商簿記3級が必要、求人によっては2級以上を応募条件としている企業も多くみられますよね。
日商簿記1級を必須としている企業はほとんど見かけないけれど、もし日商簿記1級を取得していたらその努力は評価してもらえると期待して1級取得を目指すことにしました。
税理士に興味を持ち始めた
資格勉強を始めてから、モチベーションを保つためにTwitterを始めたのですが、他の方のツイートを見ていると、日商簿記1級に合格した人や税理士試験の科目に合格された方のツイートが目立ちました。
そのツイートが私にはキラキラ輝いて見えて(笑)
経理への転職が目標だった私だけど、税理士に挑戦するのものあり・・・?
と税理士への興味が湧いてきたのです。
簿記の勉強を始めた当初は、こんな気持ちになるなんてこれっぽっちも思っていなかったので、分からないものだなぁ~としみじみ感じています。
ただ、取得するまでは最低でも3~5年以上かかると言われている税理士資格。
自分の年齢のこともあり(すでにアラフォー)、経理職を目指すか税理士を目指すか迷っている状態でした。
下の子供の育休も残り2か月と迫っている状況でもあり、数日間悩んだ結果・・・。
「今時間が確保できるうちにやれることをやろう!まずは税理士試験の受験資格を得るために日商簿記1級だ!」
という結論になったのでした。
日商簿記1級に挫折した4つの理由
そして今回私が挫折した理由を紹介します。
- 範囲が広く難易度が高い
- 勉強方法が確立できなかった
- 育児と仕事との両立が難しい
- モチベーションの低下
範囲が広く難易度が高い
1回目の時は正直最初の触りの部分しか勉強せずに挫折してしまったので、どれだけ難易度が高いか分かっていなかった部分もありました。
しかし今回は試験範囲を一通り勉強してみて、難易度の高さと範囲の広さを痛感しました。
範囲の広さについて
私が使用した教材の場合は、商会は分厚いテキスト3冊分、工原は2冊分、それに加えて問題集が5冊分です。
これを見ただけで圧倒されて「勉強するのやーめた!」となってしまう人も中にはいるのではないかと思います。
かなりのボリュームなので、私は一通り勉強するのに数か月かかりました。
難易度について
1級を学習されている方は既に2級を学習済の方が大半かと思いますが、2級で難しいと言われている連結会計ありますよね。
私も連結会計は苦手意識があって2級の学習中とても苦労した記憶があります。
(私の中では連結会計が2級のラスボスだと思っていました(笑))
そして1級については、あくまで私の主観ですが、出てくる論点が2級で言う連結会計級に難しい論点ばかりという印象です。
(ラスボスの前の中ボスがラスボス並みの難易度に感じました!)
例題は解けたとしても、少し捻られると解けないという状況に、このまま勉強を続けていても合格できるのか不安になり挫折してしまいました。
今ならはっきり言えますが、Twitterで日商簿記1級の合格報告されている方、本当に凄いし尊敬します。
報告を見ていると自分にもできるんじゃないか?という気持ちになったりしますが、それは簡単なことではなく、きっと相当な努力をされたんだなぁと思います。
勉強方法が確立できなかった
私が1級取得のためにやってきた勉強方法は、講義を聞く以外は2級と同じです。
- テキストを読みながら講義を聞く
- 講義を聞いた論点のテキストの例題を解く
- ②の論点の問題集を解く
- すべての範囲を1周したら②~③を繰り返す
1度勉強した論点でも次に解いてみたらすっかり忘れているなんてことは日常茶飯事。
それでも、何度も問題を解けばいつかは記憶に定着していくはず!
と自分に言い聞かせて勉強を進めていました。
ところが、1級の場合は範囲が広すぎて、次に同じ論点の問題を解くまでに間が空きすぎてしまいます。
あわせて一つ一つの論点の難易度が高く理解するのにも時間がかかるので、時間をかけて理解した論点も、次にやったら忘れている→また時間をかけて覚えなおしになってしまうのです。
なので、何度も解く段階に行くまでに時間がかかってしまい、なかなか定着しませんでした。
2級までは「何度も解いて記憶に定着させる」という勉強方法でなんとかなりましたが、それが通用しなかったのです。
育児と仕事との両立が難しい
私の場合は、育児・家事・仕事をしながら隙間時間に勉強をしていました。
通勤が電車で片道1時間弱かかるので、その時間は勉強に充てて、仕事の休憩時間に15分、帰宅後、子供が寝てからの時間に勉強をしていました。
上記に加えて基本的には「子供が寝ている時間=勉強できる時間」なので、子供がなかなか寝ないとイライラしたり、どうしても休日は勉強時間を確保したいがためにそれ中心に予定を考えてしまったり、どこかで「これでいのかな」という罪悪感がありました。
育児と家事を両立しながら勉強をするのは簡単なことではなく、思い通りにならないことも多々あり、もっと若い独身の時に勉強しておけば良かったと後悔することもありましたね(笑)
モチベーションの低下
挫折した一番の理由です。
結局のところ、モチベーションさえ維持できれば他の理由はどうにかなったのではと思います。
私が1級の勉強を始めた一番の理由が「税理士」について興味が薄くなってきてしまいました(理由は省略します)。
税理士ではなく経理を目指そうと決めてからからも、経理の仕事のためと思って勉強を続けてきましたが、それだけの理由では、勉強期間が長期になるほどモチベーションを保つのは難しくなっていきました。
日商簿記1級に挫折しないためには
挫折しないためにはどうすればよかったか私が思いつく限り書いていきます!
- 取得したい明確な動機があるか
- 完璧主義にならない
- 長期的に考える
- 気分転換をする
- 独学はおすすめしない
取得したい明確な動機があるか
もうほんとこれが一番大事です。
前回挫折したときも今回も、結局は明確な動機がなかった(なくなった)から挫折してしまったので、もし今から日商簿記1級にチャレンジしようか迷っている人は、明確な動機(絶対に合格したいという強い意志)があるか、考えてみてください。
明確な動機がないと、「まぁ取らなくても困らないし・・・」と逃げ道ができてしまうんですよね。
完璧主義にならない
先にも書きましたが、日商簿記1級は一つ一つの論点の難易度が高く、理解が難しいです。
一つ一つを完璧に理解しようとすると、時間がかかってしまい、なかなか次に進めないどころか、理解しても次には忘れる→落ち込んで「自分は受からないんじゃないか」とネガティブな感情になってしまいます。
「なかなか理解できないから自分はダメだ」と落ち込むのではなく、「今は理解できなくてもいつかは理解できるようになるから大丈夫」と適度に緩く考えるようにするといいですね。
また、「絶対に次の試験で合格する!」と目標を立てるのは大事ですが、追い込みすぎるとそれが達成できなかった時の反動が大きく挫折しやすくなるので、「〇日の試験がダメだっとしても次があるから大丈夫」と、考えるのも大事です。
私の場合は上記ができなくて挫折してしまいましたので(泣)
長期的に考える
私のように、育児や仕事を両立されている方や、社会人で普段なかなか勉強時間を確保できない方は、長期的に考えることが大事です。
育児は思い通りにいかないことが多く、勉強できると思っていても予定通りに時間を確保できないこともよくあります。
私のように、育児はしつつも勉強優先にしてしまうと、罪悪感が出てしまいそれがモチベーションの低下につながってしまいます。
もちろん中には育児と両立しながら色々な葛藤を感じながら、勉強して資格取得をされている方も沢山いらっしゃいます。
ただ、それには上記にも書いた通り、「明確な動機が必要」です。
それがないと、なかなか継続するのは難しいので、もし育児と両立しながら目指される場合は、育児を最優先し、「思うように時間が確保できなくても仕方ない」「時間はかかるけど、いつか合格できればいいや」と長期的に考えることが大事です。
気分転換をする
私の場合は、資格試験の勉強中は趣味(友達と食事に行ったり、Youtubeやテレビを見たり、ブログを書いたり)を我慢して、自分の時間はすべて勉強にあてていました。
これまで取得した資格勉強ならばそれでも何とかなかったのですが、日商簿記1級の場合はそうもいきませんでした。
勉強期間が長期になるので、やる気の波があったり、集中力がなくなったり、勉強が嫌になったり…します。
また、長期になれば「いつまでこの状況(好きなことをできない時間)が続くんだろう」という気持ちも出てきてしまいます。
そんな時には、ほんの少しでもいいから自分の好きなことをして、気分転換をすることも大事です。
独学はおすすめしない
私は前回、独学で勉強をして数日で挫折していますので、独学はお勧めしません。
前回の反省を生かして今回は通信講座を利用しましたが、それでも挫折してしまいました…。
それは、決して通信講座の内容が悪かったからではありません。
通信講座を利用してみて、やはり講師が説明してくれると独学よりはるかに理解が進むし、頭にも入ってきやすいです。
分からない所は質問すれば答えてくれます。
通信講座を利用してみて、独学は無謀だったなぁ~・・・と今なら思います(笑)
それだけ難易度が高いので、もし日商簿記1級の取得を目指されるなら、通信講座かスクールに通うことをお勧めします。
ちなみに今回私はクレアールを利用して勉強しました。
(資料請求すると無料で講義サンプルDVDやパンフレットが貰えるので、気になる方はしてみてください!)
レビュー記事を書いていますので、どの通信講座にしようか迷われている人は是非参考にしてみてくださいね。
まとめ
今回で2回目の挫折をしてしまいましたが、今でも「1級を取得したい」「これで良かったのかな」という気持ちは残っています。
私のように挫折しないためには、
- まずは取得したい明確な動機があるかを考え
- 完璧主義にならずに
- 長期的に考えて
- 適度に気分転換をしながら
- 通信講座などを使って取得を目指す
ことをお勧めします!